肺炎球菌ワクチンの接種希望者の方へ |
【肺炎球菌とワクチン接種】 肺炎球菌は、ヒトの体内に普通に存在する常在菌の一種で、健康な人には特に病気を起こしません。 しかし、高齢になって慢性疾患などで体力が落ちてくると、風邪やインフルエンザ、手術などの抵抗力が落ちたときに重症肺炎を起こします。特に65歳以上から重症肺炎を起こす方が増え、80才以上は非常にリスクが高まります。 ですから、肺炎球菌ワクチンは65歳以上の方、あるいは呼吸器や循環器を中心に慢性の持病のある年配の方にお勧めします。接種により肺炎にかかったときに重症化するリスクを減らすことができます。 また、摘脾された方は肺炎を起こした時に重症化しやすいことから、2才以上に健康保険が適用になります。 23価肺炎球菌ワクチンは、1回接種で5〜7年間程度有効です。 2014年10月から、23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)が65才の定期予防接種になりました。その導入にあたり、2014年〜2019年度は移行期間として65才以上5才毎の年齢が定期予防接種の対象になります。 また、過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがある人は対象にならない点も注意が必要です。 一方、この制度が導入された後に、改良型の肺炎球菌ワクチンが65歳以上に認可されました。13価結合型肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)です。 プレベナー13は、1回接種で効果が10年以上30年程度あると言われており、免疫効果も高いことがオランダの研究で実証されています。ただ、肺炎球菌の13種類に対応しますが、ニューモバックスの23種類より10種類少ないことになります。 このため、ワクチン先進国のアメリカ合衆国では、最初にプレベナー13を接種して、その後半年から1年後にニューモバックスを接種することを推奨しています。 当センターでは、ご希望の方にはこの方法で接種を行っています。 プレベナーは定期予防接種にならないので、自費になりますので、1回11,000円です。 呼吸器の持病のある方、誤炎性敗炎を起こしたことがある方には是非おすすめいたします。 |