2024/2025年シーズンにコロナワクチンをうつかどうか?
の個人的な考え



 名鉄病院予防接種センター長の個人的見解です。ですが、多くの専門家や医師が、同じ考え方をしています。参考にしてください。なお、所属する組織の正式見解ではありませんのでご注意ください。

 ワクチンを打つかどうか決めるときには、ワクチンを打ったことによるメリットとデメリット、打たなかったときのメリットとデメリットを比較して決めることになります。
 コロナワクチンは他のワクチンよりずっと副反応が起きやすく、長引きやすいです。一方コロナ感染症の症状は、多くの場合で軽症です。打つかどうかよく考える必要があります。

コロナワクチンの価格:
 65才以上は定期接種で、自己負担3000円程度です(市町村により違います)。
 64才以下は任意接種で、当院では17800円です。
 今年の3月までは無料で打てたものが、非常に高価になりました。
 この意味するところは、高齢者の一部が接種すれば良く、若い人や元気な人は打つ必要は少ないというメッセージです。

コロナワクチン接種の効果(メリット):
  発病予防効果・・・ 今は期待できません。打っても罹ります。(2021年頃は発病予防効果高かった)
  重症化予防効果・・・ 今でも効果があると考えらえてます。
 だから、重症化する人にお勧めです。それは、全身状態の悪い高齢者と、基礎疾患のある高齢者です。
 罹っても軽く済む若い人や全身状態の良い人には、あまりメリットがありません。

コロナワクチンの副反応(デメリット)
  接種後数日〜1か月程度の、発熱、倦怠感など。
  接種2週間後〜数年以上の麻痺症状
 副反応が強いので、健康な人ならワクチンの副反応より罹った症状の方が楽かもしれません。
 特に、若い人の方が症状が強く出る傾向があります。

コロナワクチンを打たない方が良い人:
 過去にコロナワクチンで副反応に苦しんだ人
 1年以内にコロナに罹った人
 1年以内にコロナワクチンを打った人
 (コロナに罹ると免疫ができるので、ワクチンを打ったのと同じような効果が得られます)

あまり打つ必要がない人
 いままでにコロナに罹ったことがある健康な人
 いままでにコロナワクチンを2回以上打っている健康な人

コロナワクチンを打つメリットがある人=コロナに感染すると重症化しやすい人
  全身状態の悪い高齢者(心不全など)
  基礎疾患(呼吸器疾患、免疫疾患、糖尿病、腎臓病、がんなど)のある高齢者

                                              最終更新 2024/10/10