予防接種ニュース 

 見出し記号の意味: ●:発売中、◎:承認済み、未発売、 ○:未承認 ※:ワクチン関連情報
(大まかな状況を示す。部会を通って承認目前は◎にしてたりします。)

※ デジタル庁作成「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」、2024年3月31日で終了

● 肺炎球菌結合型15価ワクチン「バクニュバンス」 MSD社製
 2022/09 製造販売承認
 2023/04 発売 高齢者用として発売開始したが順次適用年齢が拡大され、2ヶ月齢以上上限無しで接種可能。
 2024/04 小児の定期接種に加わる(予定)

○ 肺炎球菌結合型20価ワクチン「プレベナー20」 ファイザー社製
 2023/09 高齢者と免疫低下者への承認申請
 2023/03 小児で承認申請

● 肺炎球菌ポリサッカライド23価「ニューモバックス」の定期接種移行措置(65歳以上5歳毎年度で)は2024年3月31日で終了。2024年4月1日以降は65歳(年齢)の1年間のみに変わる。

◎ 5種混合ワクチン 「ゴービック」 ビケン社製
 2023/03 製造販売承認
 2024/04 小児の定期接種に加わる(予定) 接種スケジュールは4混と同じ。

◎ 5種混合ワクチン 「クイントバック」 KMB社製
 2023/09 製造販売承認
 2024/04 小児の定期接種に加わる(予定) 接種スケジュールは4混と同じ。

● 9価HPVワクチンが2023/4 定期予防接種に。また14才以下は二回接種法が適用に。キャッチアップは2025年3月末まで。

◎ 点鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」承認。市販は2024年秋予定で国内の適用は18才未満

● 60歳以上向けRSワクチン「アレックスビー (AREXVY)」 GSK社製
 2023/09 製造販売承認
 2024/1/15 発売

◎ 妊婦向けRSウイルスワクチン「アブリスボ」 ファイザー社製  
 2023/02 承認申請
 2024/1/18 製造販売承認

○ 新生児用RSウイルス抗体薬「ニルセビマブ」(商品名Beyfortus) アストラゼネカ社+サノフィ社製 
 2023/07 米国FDA承認
 ニルセビマブ投与でRSウイルス関連入院や受診を約80%予防。1回の投与で少なくとも5カ月間有効。
 CDCは初めてRSウイルスの流行期を迎える生後8カ月以内の乳児全員に、ニルセビマブを1回投与するよう推奨。
 なお、日本で認可されている「パリビズマブ」(商品名シナジス)は月1回投与が必要。

● コロナワクチンの特定臨時定期接種(無料での接種)は2024/3/31で終了。高齢者は秋冬に年1回のB類定期接種(半額程度自己負担あり)、それ以外は任意接種に。
 当院では4月〜9月頃まではコロナワクチンを扱わない予定。

コロナXBB1.5 mRNAワクチン 「ダイチロナ」  第一三共社製 
 1バイアル2人用。

◎ コロナ従来株 mRNAワクチン 「コスタイベ」 明治ファルマ  (米バイオ企業アークトゥルス・セラピューティクス)
  体内でmRNAを自己複製する「レプリコンワクチン」

●風疹5期の定期接種は2025年3月末まで。

● アクトヒブ の、補体阻害薬の保険適用に伴う変更
 2022/06 アクトヒブ 2ヶ月齢以上の全年齢に適用拡大
 2022/08 保険収載(エムパベリとの併用時)

■ 補体阻害薬と、莢膜型細菌ワクチンの保険適用一覧

MCV4 PPV Hib
C5阻害薬:ソリリス ユルトミリス ジルビスク
C1s-C4阻害薬 エジャイモ
C3阻害薬 エムパベリ

 ◎:保険適用 △:日本では保険適用ではない海外では使用

補体阻害薬の一般名(商品名、作用部位)
1.エクリズマブ(ソリリス C5)、
2.ラブリズマブ(ユルトミリス C5阻害)、
3.スチムリマブ(エジャイモ C1s→C4開裂阻害)、
4.ペグセタコプラン(エムパベリ C3阻害)
5.ジルコプランナトリウム(ジルビスク C5阻害)

● アクトヒブ : エムパベリに関連して、
 2023/6 エムパベリ承認の条件として2023/3 保険収載された。また適用年齢の上限が5才が上限解除になった。